特許情報には発明のヒントとなるような「課題」や「解決手段」、そして既にある技術の新たな用途を探索するためのヒントとなるような情報が記載されていることは皆さんご存知の通りではないかと思います。
しかし、「特許情報は用途探索に活用できる」といっても実際にどのようにすればいいかイメージが湧きづらいのも実情です。
今回は特許情報を活用した技術の用途探索について解説します。
まずはやってみる!キーワードで検索
「まずはやってみる」という考え方は、あらゆることを前に進めるために必要な考え方のうちのひとつです。
以下より検索窓を開き、自社技術のキーワードについて検索をしてみてください。
別ウィンドウで立ちあがるので記事を読みながら検索をしてみてください。
※画面上部の検索窓から検索できます。
これはあくまでひとつの方法ですが、
キーワードを掛け合わせて検索結果をある程度絞り込み、自分の知っている用途か、そうでない用途かを仕分けていく方法があります。
検索結果で表示された特許を全て読み込むというのは膨大な時間を要し、コストパフォーマンスがよくないため現実的ではありません。
まずは特許の「要約」に記載されている「課題」と「解決」をざっと読んで、「既知」か「未知」かを分類し、予想外の用途となり得るかを仕分けする作業をしていく方法を推奨します。
知らなかった用途が見つかったら具体的にどのように活用されているかを見ていくことで、予想外の用途を発見できるかもしれません。お気に入り登録をしておきましょう。
関連記事:『無料で特許・意匠・商標が検索できる検索エンジンの使い方』
仕分けをするために便利な機能
仕分けをするには「結果リストダウンロード」の機能が便利です。
「並べ替え」ボタンから表示件数を90件にすれば一度に90件のリストをダウンロードできます(Excel形式)。
ダウンロードしたExcelは以下のように表示されます。
一番右にある「メモ」欄を活用し、詳細を見る特許か否かを分類していきます。
「名称」をクリックするとデータベースにリンクされており、Web上ですぐに特許の詳細な説明を見ることができます。
以下の「リスト」から「リスト表示」を選択するとwebブラウザ上で要約を見ることができるのでこちらも便利です。
活用産業を可視化する機能を活用して用途探索
また、自社技術がどの産業において活用できる可能性があるかを表示する「技術分野分析」という機能もあります。
こちらの機能については1ID 月額7,000円の有料版となりますが、「この記事を見た」といっていただければ1カ月無料でトライアル頂けます。
技術分野分析を使えば、技術トレンドのキャッチアップだけでなく、特許出願の推移や割合についてもワンクリックで簡単に表示することができます。
数字をクリックすると、該当箇所の特許が下に表示されます。
以下はその画面の一部です。
参考記事:『特許からみる「ブロックチェーン」の技術動向と用途とは』
用途探索に関する詳しい記事の紹介
今回は用途探索をする際のヒントとなる記事を4つ紹介します。
わかりやすいものを厳選したので是非チェックしてみてください。
株式会社如水 「コラム」より
「用途開発に使える方法3つ ~自社技術の新用途を開発する手法と成功事例」
TechnoProducer株式会社 「テーマ別 深掘りコラム」より
「特許情報を活用しよう!《後編》~特許情報を活用した用途探索のプロセス~」
株式会社ネオテクノロジー 「知恵の回廊」より
弁理士法人オンダ国際特許事務所 「知財レポート/判例研究」より