ニュースの概要
HPE(NYSE: HPE)、Facebook、 Microsoftの3社は、本日より低炭素技術の導入を促進するための重要な特許を公開します。
これにより、低炭素技術の開発に携わるイノベーターは、気候変動問題への取り組みにあたって、世界的大手ハイテク企業3社の特許を「低炭素特許権の不行使誓約(Low-Carbon Patent Pledge)」に基づき、無料で利用できます。
HPEが主導するこの取り組みでは、低炭素エネルギーの生成、蓄積、分配のための低炭素ソリューションを開発する技術者を支援する数百件の特許が、ロイヤリティフリーで利用できます。低炭素特許権の不行使誓約の背景は、世界の科学界が、気候災害を回避するために温室効果ガス排出量を迅速に削減するには、画期的な技術が不可欠であると警告していることにあります。
今回リストアップされた特許は、気候変動に対処するための予防的・適応的な技術を幅広くカバーしています。電力管理、ゼロカーボンエネルギー源の実現、効率的なデータセンターアーキテクチャ、熱管理などの技術が含まれています。特許権を一般に無料公開することで、研究者や科学者による、低炭素経済と持続可能な未来を実現のために必要な技術的ソリューションの解明に拍車がかかることが期待されています。
今後も継続して特許は追加され、他のハイテク企業が参加することで特許件数は増える予定です。
知財の活用
いくら素晴らしい特許を保有していても、自分で使っていなければその特許は毎年維持するための特許年金がかかるだけで何も生み出しません。使っていない特許は、ライセンスや売却を通して収入を得て、その収入をもとに更なる研究開発をすべきではないでしょうか?
かつて日本企業には、特許を多く登録しているにも関わらず、「自社の知財を他社にライセンスしたり売却したりして儲けるのはものづくりの本業ではなく会社の基本哲学に沿わない」という価値観がありました。
一方で、21世紀の米国の復活は知財の運用が深く関与しています。PhillipsのHouten CEOは「Phillipsは、もはやメーカーではない。知財の会社である。そして、世界中の特許や論文から将来何が起こるか知財から科学的に分析して、集中的に投資する一方で、既に古い技術や特許は、ライセンスや売却すべきものとの戦略を立てて活用している。」と発言しています。
世界の将来像を知財から科学的に見定め、そこに投資を含めた戦略を考えていく経営戦略が有効です。
https://www.tokkyo.ai/を使って特許検索して技術トレンドをつかみ、知財を活用して収益化してみてはいかがでしょうか?
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