ニュースの概要
香川県は、県内に本社や事業所のある企業が権利を持つ商標が海外で無断出願された場合、その異議申立てにかかる費用を一部補助する事業を開始しました。
補助の背景
近年、地名を含む商標が海外で勝手に出願されてしまうという事例が増えています。
これらの多くはいわゆる冒認出願と呼ばれ、仮にこれが登録されてしまった場合、海外で国内ブランドが活躍できなくなる可能性が生じます。香川県でも「小豆島」、「讃岐」などの地名が海外で商標出願される事例が増えており、今回これらの対策を行うための事業が立ち上がった格好になります。
松阪牛、讃岐うどんも影響を受けた冒認出願についてはこちら
商標の国際登録とは~「松阪牛」問題と国際商標~-Tokkyo.Ai
異議申立て手続とは?
そもそも「異議申立」とは何でしょうか。また、どうして「異議申立」の支援を行うことがブランドを守ることにつながるのでしょうか。
「異議申立て」とは第三者の出願に対して異議を申し立てる手続のことで、異議が認められると第三者はその商標を取得できなくなります。しかしこの手続には時間・お金・労力がかかります。これを軽減して外国での冒認出願を防ぐことが狙いのようです。
ブランドに携わる人たちに正当な利益を分配することは、そのブランドを維持することに不可欠ですが、それらを保護するためには商標権など法律上の権利の力を借りることが一番の早道となることも多いかと思います。国際出願を行うか否かにかかわらず、自社のブランドを素早く商標で保護する、このような取り組みが求められているといえるでしょう。
Tokkyo.Ai/商標でオンライン商標出願依頼
ニュースはこちら