ニュースの概要
米EVメーカーのテスラは、自社が所有する電気自動車関連の特許を全て開放しました。その他にも電気自動車の車載技術を担うソフトウェアのソースコードを他社にオープンにし、自社技術のかなりの部分を公開しています。
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特許をオープンにした理由
テスラの最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスクは今回の特許のオープン化に関連して「真の競争相手は他社ではなく、世界中の工場から吐き出されるガソリン車なのだ」という発言をしています。
技術やソフトウェアの公開は、テスラの技術の模倣を許すこととなり、競合他社を利する可能性もあります。それでも、将来的に同業他社がテスラの規格やソフトウェアを利用するようになれば、実質的にそれがデファクトスタンダードとなり、結果としてテスラがカーセキュリティ分野での主導権を握ることも可能となります。特許やソフトウェアの公開は、単なる電気自動車の普及の他にこのような背景も含まれていると考えられます。
競合となる自動車メーカーからすれば、テスラの技術を使えば、少なくとも一定の水準をもつ製品を自社開発不要で作ることができます。また結果的にそれがデファクト化するということを想定し、最初からあえて「スタンダード」を利用する経営戦略もあるでしょう。
登場した企業の情報、潮流を覗き見しよう
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配信元:https://www.huffingtonpost.jp/2014/06/13/tesla-motors-patent_n_5490702.html