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Googleが約650億円の罰金!著作権をめぐる問題とは

ニュースの概要

かねてより続いていたGoogleとEU域内の報道機関各社との対立。このうちフランス国内において、フランス競争当局(日本の公正取引委員会に当たる)が、Googleに対して5億ユーロ(約650億円)の罰金を科したことが分かりました。

同国の競争当局が科す裁定不履行への罰金としては史上最高額になる見通しです。

Googleと欧州メディアの対立

そもそもこれらの問題の発端は、Googleが、メディア各社が作成したコンテンツを無断で掲載し、掲載料を支払っていないというメディアの主張です。

Googleはこれに対して自社のプラットフォーム内での将来の利用についての取り決めを交わすことを目指していましたが、フランス競争当局はこれを「既存の掲載に対する議論をしていない」と判断し、誠実な交渉を行っていないことに対する罰金を支払うよう命じました。

Googleはこの決定に反発しており、今後も問題は拡大する可能性があります。

なお、Facebookもオーストラリアで似たような紛争を抱えていましたが、オーストラリアのニュースをFacebook上に表示しないという手段をとり、最終的にオーストラリア側が譲歩しています。

巨大プラットフォーマーの規制と知的財産

いわゆる「GAFA」をはじめとする巨大プラットフォーマーが世界の情報を取り扱うようになってから、国を挙げた規制が各国で行われるようになっています。

Youtubeに関するEUの裁定についてはこちら

違法動画に対するプラットフォーマーの責任は。EU裁判所が判断

これらの企業は膨大なユーザーの情報を取り扱うために著作権、営業秘密などの無形資産の問題をはらむ可能性が常にあります。ユーザー側でも情報の取扱いに自覚的になり知的財産の保護などを自ら率先して行う必要がある時代に来ているのかもしれません。

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出典:

https://business.nikkei.com/atcl/global/19/london/01348/