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日本音楽著作権協会(JASRAC)のDX~音楽における著作権の扱い~

ニュースの概要

日本音楽著作権協会(JASRAC)はソニーグループ株式会社と共同で、音楽クリエイターの楽曲管理のデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた実証実験を行いました。

ブロックチェーン技術を活用した楽曲情報管理ツール(ブロックチェーンによる存在証明付き楽曲情報管理サービス)を起点に、既存の著作権管理システムをデジタルで強化し、音楽クリエイターの活用を推進するための実証実験を行いました。

ブロックチェーンを活用することで、著作者と楽曲が紐づけられ、著作権を保護することができます。

背景

音楽業界では、インターネットやスマートデバイスの普及を背景に、グローバルで展開されるストリーミングサービスが定着するとともに、楽曲制作からマーケティング、ディストリビューションまでのプロセスのデジタル化が進んでおり、これらを自ら行う個人のクリエイターが増加しています。

個人のクリエイターにとっては既存の著作権管理システムの利用はハードルが高く、著作権を守るための簡易な対抗手段が無い場合が多いことも背景となっています。

JASRACについて解説した記事はこちら

‘’著作権フリー‘’の音楽

「著作権フリー」の著作物についての著作権法上の権利の一切は、販売事業者に留保されているので、‘’著作権フリー‘’という言い方をしても、著作権の保護対象外となる訳ではありません。

ユーザーが、販売事業者から著作物のライセンス(掲載、作品に収録することの利用許諾)を受けて、使用できます。ただし、サブライセンス(ユーザーが著作物そのものを第三者に有償ライセンス(販売等)をすること)は禁止です。

無償のライセンスにおいて‘‘著作権フリー‘‘の音楽は、このライセンスの対価である印税(ロイヤルティ)は発生せず、使い放題ということになります。

著作者と販売事業者間では①権利譲渡をするか、②ユーザーに著作権の利用許諾を与えることの「許諾」または「代理権」を著作者が与えるか、どちらかとなります。

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