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グラミー賞の受賞歴のあるティナ・ターナー氏(81)はソロの全楽曲の著作権、名称等を約55億円でレコード会社のBMGに売却しました。ターナー氏の所属レコード会社はワーナー・ミュージックのまま変わりません。
今回売却対象となったものは以下です。
・「ティナ・ターナー」の名称
・ティナ・ターナーの肖像権
・楽曲の著作隣接権
・10枚のスタジオアルバムの著作権
・2枚のサウンドトラックの著作権
・5枚のコンピレーション・アルバムの著作権
ターナー氏は、自身の作品が「信頼できるプロの手に委ねられる」と確信しているとのコメントを発表しました。BMGはジョン・レノン氏等のアーティストの作品の権利の代行業務や、権利を所有しています。
2020年12月にはボブ・ディラン氏が、全楽曲を約334億円でユニバーサルに売却しています。
売却した楽曲は、もう歌えないの?
今回の売却で、楽曲の管理会社がBMGになりました。したがって、BMGに使用料を支払えばターナー氏がコンサートで歌うことも可能です。
今回売却する“権利”って具体的には何?
[音楽著作権]
・著作者人格権:他人に譲渡できない権利
・著作財産権:第三者に譲渡できる財産
(「支分権」=複数の権利の集合体 EX複製権、演奏権、出版権)
今回の楽曲売却は著作財産権の売却ということになります。
近年著作権に対する意識が高まり、音楽出版は安定した収入を得られる投資先として注目度が高まっています。