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違法動画に対するプラットフォーマーの責任は。EU裁判所が判断

ニュースの概要

EUの最高裁判所に当たる欧州司法裁判所がこの度、著作権侵害コンテンツがアップロードされた場合のプラットフォーマーの責任について、適切な措置を講じている限り著作権侵害の責任を負わない旨の判断をしました。

プラットフォーマーの責任とは

今回の「判断」は、Youtubeなどに不正アップロードされたコンテンツをめぐる、ドイツの著作権侵害訴訟について、欧州司法裁判所が助言をしたもので、プラットフォーマーが積極的に著作権侵害に寄与する場合や著作権侵害コンテンツがアップロードされていることを知りながらこれを放置していた場合を除き、著作権侵害コンテンツがアップロードされていることのみをもって著作権侵害とは言えない旨を示したことになります。

GAFAをはじめとして巨大プラットフォーマーが世界で誕生しており、その影響力が絶大になっていることから欧米をはじめとする各国がプラットフォーマーに対する法的規制を強めています。日本でも「特定デジタルプラットフォーム法」が2020年6月3日より公布されており、取引の透明性についての公正性を向上する取り組みなどが法律上定められています。

また、2021年6月にはアメリカの下院でGAFAの他社買収規制及び自社製品優遇禁止を含んだ法案が提出されておりさらにその規制は強まる見込みです。

今回の欧州司法裁判所の判断は、少なくとも著作権については上記の動きと相反するものでありその観点からも今後の動向が注目されています。

配信元:https://gigazine.net/news/20210623-youtube-user-copyright-infringement/