ニュースの概要
動画配信サイトYouTubeが、「YouTube Copyright Transparency Report(著作権の透明性レポート)」を発表しました。
YouTube側がこういったレポートを公開するのは初めてで、今後半年に一回のペースで発表される予定のようです。
レポートの内容とは
今回のレポートは著作権違反についての申立件数や利用ツール、削除依頼に対する異議申し立て件数などをまとめたものです。
これらのレポートによれば、著作権の申立件数は自動申立てツール「Content ID」がほとんどの申立を行っていたこと、削除依頼に対して異議申し立てを行った動画投稿者は1%に満たなかったことなどが明らかにされています。
YouTubeと著作権
YouTubeは、動画を配信するという性質上、著作権の問題とは切っても切り離せない関係にあります。
過去には掲載されている著作権法違反の動画を適切に削除しなかったことで、プラットフォーマーとしての責任を問われた事例もありました。https://www.tokkyo.ai/news/copyright-news/youtube-copyright-infringment/
今回の削除件数等の公表について、YouTube公式ブログ
(https://youtube-jp.googleblog.com/2021/12/copyrighttransparencyreport.html)は「著作権者がコンテンツを管理できる一連の著作権管理ツールの開発に過去数年に渡り注力してきました」と言及するなど、自動著作権管理ツールの成果の発表としての側面もありますが、反面前記のような「プラットフォーマーの責任」を果たしていることのアピールとしての側面もあるともいえるでしょう。
いずれにせよ、著作権侵害は日々巧妙化しており、プラットフォーマーとしてはその対応に追われることになりそうです。
配信元:
https://japanese.engadget.com/youtube-copyright-transparency-report-083045277.html