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米裁判所「AIを発明者とは認めない」

ニュースの概要

アメリカ特許商標庁(USPTO)による「AIを発明者とは認めない」という見解に対して、アメリカ・ミズーリ州のAI開発組織Imagination Enginesの創設者であるThaler, Stephen L.氏がアメリカ・バージニア州東部連邦裁判所にAIを発明者として認めるよう申し立てていた訴訟について、同裁判所は「AIを発明者とは認めない」というアメリカ特許商標庁の見解を支持し、Thaler氏の訴えを退ける判決を出しました。

争点

2019年にThaler氏が開発したAIの「DABUS(人工的な神経システム(WO1996/012221WO2006/122030US20150379394A1))」が「形状が変形する食品容器」に関する技術と「非常用懐中電灯」に関する技術を発明しました。

Thaler氏はこの技術に関する特許出願を行う際に、AIであるDABUSを発明者として申請しており、「AIを発明者として特許出願できるのか」というのが争点となりました。

Thaler氏は「自身は発明の着想に一切関与していない」ことを理由に、自身は発明者ではなく、AIのDABUSが発明者であると主張していました。

しかし、同裁判所は「アメリカ合衆国特許商標庁(USPTO)の『AIは特許出願の際に発明者として登録できない』『発明者になれるのは自然人に限られる』」という判断を支持すると結論付けました。

配信元:https://gigazine.net/news/20210907-ai-patent-inventor-ruling/