width=

モデルナ社ワクチン発明の外部研究員が特許権の共有を求めてモデルナ社を提訴

ニュースの概要

米国立衛生研究所(NIH)の所長は、ロイターのインタビューに対し、米バイオ医薬品会社モデルナの新型コロナウイルスワクチンの開発にはNIHの研究者が大きく貢献したと述べ、同ワクチンの特許権の共有を求めて裁判で争う姿勢を示しました。

今回の訴訟関係

特許権の共有

特許権の共有とは、複数人が共同して特許権を保有することです。

なお、特許を受ける権利が共有である場合、共有者の一人が特許権の全部を所有することはできません(特許法第38条)。

特許権を共有すると…

・各共有者は、別段の定めをした場合を除き、他の共有者の同意を得ずに特許発明を実施できます(特許法73条2項)。共有者が利用発明を実施する場合にも他の共有者の同意を要しません。

・各共有者は、他の共有者の同意を得なければ持分の譲渡・持分を目的とする質権の設定できません。 

・各共有者は、他の共有者の同意を得なければ実施権の設定許諾ができません

配信元:https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-moderna-nih-idJPKBN2HV32Y