ニュースの概要
新型コロナワクチンで知られるアメリカの製薬会社「ファイザー」およびその関連会社は、自社等が特許権を保有している疼痛治療剤「リリカ」(商標はこちら)について、特許が無効と判断した審決の取消訴訟を韓国で提起しました。
(ファイザー日本法人の保有特許はこちら)
訴訟の状況
今回の訴訟はHKイノエンという韓国の製薬会社による特許の取消請求に端を発しています。
HKイノエン社は、リリカの特許(日本での特許はこちら)が切れる前にリリカのジェネリック薬を販売した企業です。2011年にLyricaの特許が無効であることの確認を求めて審判を提起しましたが認められず、逆にファイザーに特許権侵害訴訟を提起され損害賠償の支払いが確定していました。
再燃の背景
韓国では過去、当該特許の有効性について最高裁判所での判断がされています。それにもかかわらず今回の訴訟はなぜ起こったのでしょうか。
今回、HKイノエン社が請求した審判は、ファイザーの特許侵害訴訟の確定判決が出る一日前に請求されたものでした。本来、これらの審判は同一の特許の無効を求める審判であり、後発の審判が認められないのが通常です。今回は、審決や訴訟で提出されていない新たな証拠が見つかったことを理由に新たな審決が開始されたとみられています。
配信元:https://mottokorea.com/mottoKoreaW/Business_list.do?bbsBasketType=R&seq=110658