ニュースの概要
ソニーの関連会社Sony Interactive Entertainmentが出願していた「eスポーツ用の賭けシステム」に関する技術が公開されました。
内容としてはオッズ(掛け金の配当)の決め方や掛け金の入力方法に関連するものであり、将来的なeスポーツの展開を見据えて出願されたとみられます。
eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ」、すなわちコンピュータゲームを種目とする協議のことです。近年世界的な大会やプロリーグなどが頻繁に開かれており、その優勝賞金の高額さも相まって度々世間の注目を集めるものとなっています。
「出願」、「公開」?特許取得までの手続
ところで、ある技術が「出願される」、「公開される」とはどういう段階なのでしょうか。実はこれらはいずれもいわゆる「特許」となる前の手続です。ですから、今回のソニーの技術も公開された時点(2021年5月13日)では「特許」ではありません。
一般に特許を取得したい人(出願人)は、特許の査定を希望する技術について、特許を出願します。出願から一定期間が過ぎたのち、出願された特許が公報にて公開されます。これらの特許について特許庁が審査を行い(出願とは別に「審査請求」という手続を経る必要があります)
以下の記事に特許が取得できるまでの手続の一覧がありますのでご覧ください。
特許の取得過程~特許が取れるまで~-Tokkyo.Ai
特許技術の発掘で将来を占う
このように、通常特許は数年後の事業予定を見据えて取得されるものです。特許にはその出願人が将来的にどのような技術の開発を目指しているのか、そのヒントが隠されています。
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