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ナイキが元社員のスニーカーカスタムブランドを商標権侵害で提訴

ニュースの概要

ナイキが同社の元社員が運営するカスタムスニーカーブランドを、商標権侵害で提訴しました。

本件元社員のブランドはナイキやコンバースなどのスニーカーに、ナイキ等に無許可でアレンジを加えて販売していました。過去に販売していたカスタムスニーカーの例として、ナイキの「エアジョーダン1」のアッパー全面に「Amazon Prime」のロゴをあしらったスニーカーがありました。

ナイキのスニーカーにアレンジ・販売は、なぜ違法?

商標とは、文字やロゴマーク等で、お客さんや取引相手が自分と他人の商品・サービスを識別するためのものです。つまり、ナイキのロゴを使うことによって、ナイキの企業イメージ等、ナイキが積み重ねてきたブランディングを消費者に提供することになります。

これを踏まえて以下のナイキの主張をみてみましょう。

ナイキは当該ブランドの無許可カスタムについて、「(ナイキが)誰とコラボレーションするか、どんなカラーウェイを採用するか、どのようなメッセージを伝えるかを選択する権利」を妨害している。そしてこの権利は「自分たちのブランディングとデザインの品質管理に不可欠な要素」である、と主張しています。そして、当該カスタムスニーカーブランドの商品は消費者の混乱を招き、それによって何十年もかけて築き上げてきたブランドの信頼が脅かされていると指摘しました。

つまり、ナイキがどの企業とコラボするか、どのようなイメージを持つ企業と協業するかは、私たちの想像以上にナイキのブランディングに重要なのです。

そして、これらの利益が重大であるからこそ、法律上で保護することが定められているのが「商標権」です。

詳しくはこちら「商標権とは」-Tokkyo.Ai

配信元:https://www.thefashionlaw.com/nike-is-suing-former-employee-and-his-company-over-allegedly-infringing-customized-footwear/