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サントリーのビールについてクイック分析!【特許分析】

特許情報からは業界の動向やトレンド、技術用途をはじめ、様々な情報を読み取ることが出来ます。Tokkyo.Aiの分析機能を使うことで企業の動向をつかみやすくなります。

そこで今回は、「サントリーホールディングス株式会社」について分析をしていきたいと思います。

あのプレミアムモルツを販売している「サントリー」は、日本の総合飲料メーカーであり、酒類、ソフトドリンク、食品事業を展開しています。

企業の検索

企業の検索は検索窓左より、企業IPを選択してください。そして企業名を入れて検索します。すると、関連する企業が得られます。今回は「サントリー」と検索しました。

そして気になる企業をクリックします。

すると、「保有知的財産権リスト」や「出願特許産業分布」はもちろん、資本金や従業員数などの「法人情報」や売上高や純資産額などの「財務情報」を確認することが出来ます。

また、最新保有特許、意匠、商標も分かるため、企業の最近の動向を分析しやすくなります。

サントリーは、特許と商標を多く所有していることがわかります。

詳しい出願状況の分析

「特許分野別現況分析」から企業が保有する知的財産について様々な方法で分析することが出来ます。

食品や飲料事業をしているので、食品化学に関連する特許の数が圧倒的に多いことがわかりますね。

また、右上より表・グラフの表示を変えることで、異なる視点で分析をすることが出来ます。

この折れ線グラフは、年別で各分野の特許数の変化をみることが出来ます。

2020年にかけて食品化学の特許件数が伸びていることがわかります。2010年当たりから食品事業にさらに注力するようになったことがわかるかと思います。

サントリーのビール事業について

やはりサントリーといえば「プレミアムモルツ」を連想しているそこのあなた。私も真っ先に連想しました。

そこでサントリーのビール事業に関する特許を分析してみましょう。

ビール業界について

まず、ビールに関連する特許を公開している企業を調べ、サントリーは何番目に位置しているのか調べてみましょう。

検索欄より、「ビール *発酵」と検索してみます。ここでは、キーワードをより絞ることで関連度の高い特許が検索できるようになります。


そして「検索結果の分析」をクリックして、出願傾向などを見てみます。

ビールの特許は、年々増加していることがわかりますね。

では次にランキングを表示させてみましょう。

パテントマップより、y軸に「出願人」>「上位15位」を選択して適用します。

そのあと「反映する」を押すことで以下のような結果が見られます。

ビールの特許を保有している企業の中で、3位に特許件数が多いことがわかりました。1位は「サッポロビール」となっています。

この機能を活用することで、業界内の立ち位置について詳しく分析することが出来ます。

また、検索結果フィルタから出願人を絞って検索をかけることが出来ます。

例えば、有名なビール会社「サッポロ」「アサヒ」「サントリー」「キリン」が公開している特許に絞ってフィルタをかけたい場合、「出願人」から企業を選択して適用します。

すると以下のように表示されます。

そして「フィルタ内容グループ化」を選択することで、検索結果フィルタに名前を付けて保存することができ、どんな検索結果でも同様の条件で絞り込んで検索することが出来るようになります。保存したフィルタは「検索結果フィルタ」>「保存されたグループ化データ」から選択できます。

今回は、「サントリー」に絞って検索をします。

そして、「検索結果の分析」から「引用関係の分析」をしてみます。

引用関係が何を意味するのかについては以下の記事をご参考下さい。
【入門編】特許の引用・被引用とは?何に使える?

この「発酵ビールテイスト飲料」は多くの特許に引用されていることがわかります。例えば、「キリン」や「アサヒ」「サッポロ」「オリオンビール」に引用されていることがわかります。ライバル企業が参考にするような特許を登録していることがわかります。

この特許を詳しく見てみましょう。

まず「発明の詳細説明」からこの特許について詳しく見てみます。気になった特許があったらまずはここを見てみましょう。

この特許は、発酵ビールテイスト飲料に関するものであり、低糖質のビールテイスト飲料であることがわかりました。健康に気を遣ったビールであるということですね。

次に、「行政記録」を見てみましょう。

ここを見ることで何がわかるのかについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
特許の「審査経過情報」から重要特許を炙り出す

経過情報の中に「早期審査に関する事情説明書」という記載があります。

これは通常以上のコストをかけてでも通常の特許よりも早く審査をしてほしいということが読み取れるかと思います。

そしてその結果多くのライバル企業に引用される特許を出願していることがわかります。ライバル企業に率先して価値のある特許を出願できたというわけですね。

これは、M&Aなどで企業の価値を算定する際に、保有している特許がどれくらいの価値を持っているのかを見ることが出来ます。

たとえば、「自動運転」に関する技術で、権利を早く取得したいと考えている「早期審査」をかけている特許を検索したいと考えた場合は、検索エンジンに「自動運転 早期審査」と入力して検索をすることで「早期審査」の履歴がある特許を検索することができます。

さらに、気になる特許を見つけた場合、右上の「お気に入り共有」から自社内で共有したり「お気に入りに登録」したり「メモ」を残したりできるので、後ほどの調査、分析にも便利です。

まとめ

Tokkyo.Aiの分析機能を活用することで、自社の戦略を立てるうえで重要なヒントを得られるかもしれません。他社がどの分野に注力しているのか見ることが出来るので、経営戦略を立てる上では欠かせませんね。ぜひ特許情報を利用した知財戦略に挑戦してみてください。

このツールを試してみたい方はこちらから。

こちらの記事もご覧ください。:【特許からみる「ブロックチェーン」の技術動向と用途とは】

【無料の新しい特許検索エンジン「Tokkyo.Ai」で競合企業をチェックする方法】